結城の暮らし INTERVIEW 結城での多様な暮らし方を実践する方々に、結城の暮らしについてあれこれ伺います。

コッペパンをきっかけに、みんなに笑顔を届ける|COPPERI結城店・山崎久也さん

JR結城駅北側に店舗を構えるコッペパン専門店COPPERI。山崎久也さんは、2020年11月から、責任社員として働いています。

山崎さんは、学生時代のアルバイトも含めて、飲食業界で働くのは初めてとのこと。山崎さんは、友人でありCOPPERIの統括でもある倉知さんに久々に再会したときに、その仕事内容を聞いていくうちにCOPPERIに魅力を感じ、就職を決意したそうです。

お店でも街でも、ちょっとした会話を大切に

業務の中では、山崎さん自らお客様にしっかりと挨拶をして話をすることで、会話のきっかけを産み出しているそう。「いい接客、悪い接客、100点の接客は人によって違うと思いますが、判断されるのはすべてお客様。最後はすべての方に笑顔で帰ってほしいですね」と語り、お店に来てくれた全ての人を大切にしたいという、山崎さんの気持ちがうかがえます。

お店の外でも、コミュニケーションに積極的な山崎さん。近所のコンビニでいつも一生懸命はたらくスリランカ人の学生さんにも、「大丈夫?風邪ひかない?」と気さくに話しかけることもあるほど。

スーパーの店員さんとも「コロナは困っちゃうね。いつ収まるのかな」など、他愛のない会話をしたり、いつの間にかご近所に住む方とも仲良しになっていたりするそうです。

コッペパンも学校の楽しみにしてもらいたい

COPPERIでは現在、毎週金曜日に結城市内の看護学校に出向いたコッペパンの販売も行っています。毎週の出店商品選びでは、「今日は生徒さん揚げ物が食べるかな。それとも甘いものが好きかな」とスタッフ間で相談しながら、みんなが喜んでくれそうなセレクトを考えているとのこと。試行錯誤しながらも、学生価格でニーズにあった商品を考えているそうです。

そんな想いの背景にあるのは、山崎さんの高校時代の、お昼ごはんの思い出。

「高校時代の購買に、大人気で早く買いに行かないと売り切れてしまう数量限定のから揚げがあったんですよね。それを食べるのが、高校での楽しみでした」

当時を「漫画の世界に出てくるような状況だった」と話す山崎さん。看護学校でのコッペパン販売で、学生たちのことを考えながら商品を出店する想いの裏側には、そんな山崎さん自身の思い出もあるとのこと。

「学生たちに、勉強以外の楽しみも作ってあげたいし、毎日忙しいお母さんに、少しでも楽になっていただきたいですね。『今日は購買のコッペパン食べるから、お弁当作らなくても大丈夫だよ!』みたいな、ちょっとした親子のコミュニケーションも生まれてほしいですね」

新しい結城を見つけるきっかけ

現在、SNSやメールが流行している時代ですが、実際に会って話すことでのコミュニケーションを大切にしている山崎さん。

お店が混雑している日は、コッペパンの具をトッピングしたり、レジの対応をしたりするのでなかなかお客様と話せないこともしばしば。ですが、客足が落ち着いた時間帯などは、来店したお客様と「今日は初めてですか?どちらからいらっしゃったんですか?」など、ちょっとした会話も積極的に行うそうです。

COPPERIにコッペパンを買いに行ったついでに、山崎さんとちょっと立ち話すると、結城での楽しみ方が、少し広がるきっかけになるのではないでしょうか。街のこと、季節のこと、お祭りのこと、人のことなど、この地域で働く山崎さんだからこそ教えてくれることがあるかもしれません。

 

※この記事は、2020年度開催「ことばを紡ぐゼミ」の受講者により、取材・執筆されました。

取材・執筆:荒川安莉(城県下妻市
奈良県出身。筑波サーキットのある下妻に夫と移住。地域おこし協力隊として食の魅力を伝える活動してます。

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