結城の暮らし INTERVIEW 結城での多様な暮らし方を実践する方々に、結城の暮らしについてあれこれ伺います。

共に育つそんな関係を大切に|あいわ保育園 代表 小篠雄登 さん

「あいわ保育園」は、結城市にある少人数・異年齢保育や手ぶら保育など、ちょっと変わった取り組みをしている保育園。園長の小篠雄登さんは、子どもたちのことを嬉しそうに話します。小篠さんの想いや取り組みについて伺いました。

子どもたちのパートナーでありたい

「子どもたちに対しては何かを教える“教育”ではなく、共に育つ“共育”を意識しています。成長のスピードが違う一人ひとりに寄り添っていけたら。先生と子どもたちの関係は上下ではなく、パートナーであることがベストかな」

小篠さんはにこやかに話します。

あいわ保育園では、子どもたちに寄り添うことを大事にするだけでなく、カリキュラムを組みすぎないようにしているそうです。少人数・異年齢保育という点も含め、子どもたち一人ひとりがのびのびと育っていきそうな環境です。

こうした方針を採っている理由を深掘りしてみると、小篠さん自身の幼少期の体験が影響していることがわかりました。

「私が子どもの頃、泥だんごを作って食べたことがありました。その時に目の前にいた先生は、私たちが食べるのを止めるどころか、その後に“おいしい?”って聞いてきたんですよ! 普通、止めますよね!? 正直おいしいとは思わなかったけれど、おいしいと答えましたよ(笑)当時の先生にはそういうふうに接してもらえて良かったし、今に生かされています」

幼少期の体験は10年・15年後に花開くと考えているのも、この経験によるところが大きいそうです。

働く保護者に寄り添うことへのこだわり

子どもたちだけではなく、働く保護者への寄り添いも大事にしたいという想いが、小篠さんの根底にあるそうです。そのため、保育園の預かり時間は朝7時〜夜20時の13時間。先生たちのサポートは手厚く、おむつに名前を書いたり、ミルクや着替えを用意したりといった準備は保育園が行なっています。保護者が極力手ぶらで往来できるように配慮されているのです。

小篠さん自身も“働くお父さん”だからこそわかる子育ての大変さ。忙しくても、保護者には「少しでも子どもたちと過ごす時間を大切にしてほしい」という想いが、このようなサポートにつながっているそうです。保護者からは「もっと家の近くにも作ってほしい」という声が挙がるほど、喜ばれているようです。

保育園のこだわりが生まれた時

保育園を作るまで、小篠さんには教育に携わった経験はありませんでした。しかし、自身が子育てを経験したことで「保育園を作りたい」という夢ができたそうです。

「毎年手帳に“保育園を作る”と書いていましたが、新年の抱負を書いても三が日で忘れる人もいますよね。私がそういうタイプでした(笑)」

実現への一歩をなかなか踏み出せずにいましたが、ある日たまたま、企業主導型保育園のチラシを目にします。そこからすべてが動き出しました。

「『これだ!』と思い、まず情報収集に取り掛かりました。けれどもなかなか教えてもらえなくて……。離れた地域まで足を運びました。でもそのおかげで『今までにない保育園を作ろう!』という気持ちが固まりました。保育園を作るとなると子どもたちのことばかり考えがちになりますが、働く保護者への寄り添いも大切にしよう! と決意できたのは、この期間があったからです」

園では、給食にもこだわりました。園内にはキッチンが設置され、ガラス越しに調理の様子を見られるようになっています。地域の食材を使ったおいしい手作りの給食が、子どもたちの元に毎日運ばれます。

子どもたちの可能性へつなげる

保育園をきっかけに、小篠さん自身の生き方も「自分がやりたいと思ったことはやる」という方向に変わりました。

「私は元々はマニュアル人間で、怒られたくない、失敗したくない、という思いが強かったんです。でも、本当の私は『変わりたい、新しいことにチャレンジしたい!』という想いを持っていたのかもしれません。今は、パグのブリーダーや海外と連携したサッカーチームの運営など、自分がやりたいと思ったことには挑戦しています。私がいろいろなことにチャレンジすることで、子どもたちがいろいろな経験をしたり、知識に触れたり、チャレンジするきっかけになればと思っています!」

「私たちとの関わりを通して、子どもたちが『保育園に行きたい!』と言ってくれるようです。素直に嬉しいと思います」

取材後にはノリノリで撮影に応じてくださった小篠さん! 子どもたちが喜んで飛びつく光景が目に浮かびました。

取材・執筆:閏野綾
コミュニティマネジャーをしながら、いろんな地域を飛び回っている。いろんな人に出逢いストーリーを聴くのが趣味。

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