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仕事も家庭も充実した結城での暮らし 株式会社コシノテック様 トライアルワークステイ

仕事も家庭も大切にした結城での暮らし

今回は、結城市の工業団地に事務所と工場を構える「株式会社コシノテック」をご紹介いたします。

株式会社コシノテックは、携帯電話やタブレットのアッセンブリ(組み立て)、 住宅のクリーニング、店舗や工場などの営繕工事を行っているほか、2018年春からは、共働き家庭の多い現代のニーズに合わせた企業主導型保育施設「あいわ保育園」の運営を開始します。

今回お話を伺ったのは、株式会社コシノテック取締役の小篠雄登(こしの・ゆうと)さん。小篠さんは、実は千葉県からの移住者。以前は都内で働いており、6年ほど前に結城市に移住しました。移住当初は、自分を「鎖国」状態にしていましたが、地域の人たちの交流を経て、徐々に「開国」していくことができたそうです。

小篠さんからは、現在の事業のこと、来年度から運営がはじまる「企業主導型保育施設」のこと、移住者としての体験、そしてどんな人と仕事をしたいか、を伺いました。

自社の事業について、「物を作る製造業よりは、サービス業に近い」と語る小篠さん。そんなコシノテックで現在募集している職種は、「携帯電話組み立て(ライン作業もしくは部材出し等の補助業務)」「銅箔処理(銅箔の裁断処理)」「ハウスクリーニング(賃貸物件の現状回復工事)」の三種類。

トライアルワークステイの中でも、参加者には製造部門では荷物出しや整理整頓・作業補助、ハウスクリーニング部門では現場作業を体験していただく予定です。

仕事での充実感だけでなく、暮らしや家庭も大切にしていく。そんな熱意を感じとれた小篠さんへのインタビューでした。

 

企業インタビュー

話し手:小篠雄登さん
昌栄商事株式会社 代表取締役/株式会社コシノテック 取締役・生産管理部長/あいわ保育園 運営責任者・チャイルドマインダー

聞き手:佐野匠
Coworking&Cafe yuinowa  PR・情報発信担当

インタビュー日:2017年12月19日

※以下、インタビュー書き起こし。

移住当時は、勝手に鎖国をしていた

―小篠さんご自身も「移住者」とのことですね。

小篠さん:実は、生まれ育ちが千葉なんですよ。コシノテック自体はずっと結城の会社ですけど、僕自身は都内で働いていて、その後に会社を継ごうということでこちらに来たんですね。なので、結城には同世代の知り合いなどはほとんどいなかったんですよ。

―結城に来たのは、小篠さんがお幾つのころでしたか?

小篠さん:いまから6年前なので、25歳ぐらいの時ですね。最初は、自分の中で勝手に鎖国してました(笑)。千葉で生まれて、東京でずっとサラリーマンやって、そこから結城だったんで、完全に「俺は違うんだぞ」みたいなバリア張ってました。

―そんな中、どのように地域の人との付き合いを深めていきましたか?

小篠さん:最初の1~2年はずっと工場に入っていたので地域との交流はあまり無かったんですけど、3年ぐらい経ってから倫理法人会に入ってたんです。そこで、自分と比べるとちょっと年齢層高めでしたけど地元の方たちと知り合って、そのつながりで今度は結城青年会議所に入りました。そのころから、いろいろな人とのつながりが広がってきました。

―そして徐々に開国していった、という感じですね。

小篠さん:もともと、僕の父親のおじさんがコシノテックを立ち上げたんですよ。たまたまそのおじさんに子どもがいなかったので、甥っ子だった現社長が跡継ぎで入ったんですよね。そういった経緯があったことも、結城に来るまで全然知らなかったです。勝手に鎖国していたのも、そういう背景を知らなかったからかもしれません。

逆に、そういういった話を地元の人たちから教えてもらって、自分も結城に縁があったんだな、という自覚も芽生えました。

コシノテック創業者は僕のおじいさんですけど、ひいおじいさんは結城市の第二代目市長をやっていたんです。結城ですごい一生懸命やってたご先祖様がいるのに、自分で勝手に鎖国してて。それを、地元で昔から商売していた人たちに解いてもらって。

株式会社コシノテックの事業と取り組み

【写真】組み立て作業の様子。細かいパーツを素早く組み立てる様子は、もはや職人技。

小篠さん:コシノテックでは、いま3つ事業の柱があります。

1つ目は製造部門で、携帯電話とかタブレットの組み立てをやっています。現在これがメインの事業ですね。2つ目は、住宅関連のリフォームやハウスクリーニング。3つめは、近隣企業さんの営繕工事。そしてこの3つに加えて、来年度から保育園も始めるという感じです。

―細かいパーツ、住まいの物、事業向けの物など、様々なものを扱っていますね。

小篠さん:僕が感じているのは、基本的に、物を作る「製造業」というよりは「サービス業」に近いんですね。お客さんから頼まれてパーツを組み立てたりとか、リフォームにしたって要望を聞いて自分たちで修理しに行ったりとか。うちは何か特許持っているわけでもないし、自分たちでオリジナルの製品を作っているわけでもないですし。

【写真】作業場の様子

小篠さん:それでも選んでいただけるのは、昔からの人とのつながりや信頼関係、営業スタッフのしっかりとした対応など、そういったところから来ているものなので、「よくよく考えたら僕らはサービス業のくくりだよな」と最近は考えていますね。

保育園もサービス業だと思っているんですよ。先生たちの保護者との対応や、地域との交流の中で「ここ良いな」って思えるのは、やっぱり人と人のやり取りのなかで生まれると思うので。

【写真】あいわ保育園の玄関。この春のオープンが待ち遠しい。

―たしかに、保育園はダイレクトに「人対人」の仕事ですし、製造・リフォーム・営繕工事も、必ず「人対人」やり取りが入ってきますね。

小篠さん:ハウスクリーニングも、ただのお掃除といえばお掃除なんですけど、実際にやってみると、とても奥が深い仕事です。

―事業の中では、支援学校の生徒さんの受け入れも行っているそうですね。

小篠さん:これは、2年前に青年会議所でやった高校の就職説明会がきっかけです。工場の人事の人たちと高校の進路の先生たちをマッチングさせて、そこで情報交換してもらって、なるべく市内の雇用を増やそう、という目的でやったものです。

そこでたまたま知り合った支援学校の先生が、すごい熱い人で。

「支援学校の子供たちは『支援学校に行っている』というだけで変なレッテルを張られてしまうことがある。」
「実際に接してみると全然普通なのに「障がい者雇用」というフレーズだけで企業の人から敬遠されてしまうという背景がある。」
「そういうことは悲しいし、でも一方で事情もわかるから、なるべくミスマッチをなくしたい。」

ということで、支援学校さんも数年前から就職に特化したクラスを作ったんですね。軽めの知的障がいの子たちを受け入れて、早いうちから職業訓練をさせて、どんどん現場に出させて実体験をさせて、なるべく健常者とそん色ないように就職をさせて。

その子たちは、べつに知識がないわけでもスキルが低いわけでもなくて、ただ単に人とのコミュニケーションの機会が極端に少なかった、っていうだけなんですね。だから、早いうちから実社会で大人とやりとりをする機会を作って、障がい者手帳を持っていても一般企業で就職ができる、というふうにしていきたいということで。

【写真】組み立て作業中の皆様。集中して取り組んでいるが、ピリピリした雰囲気は無い。

―少しでも社会に出る場として受け入れをしていただいている、ということですね。

小篠さん:いまインターンのような感じでうちに来てくれている支援学校の生徒さんたち、うちのパートさんより作業が速かったり正確だったりするんですよね。まだ「就職」ではないんですけど、いま3年生が3人来ているので、彼らもぼちぼち就職活動を始めると思います。もし弊社への就職を希望すれば受け入れも考えています。

実際に支援学校の生徒さんと接していて、「自分はダメなんだ」というイメージを持っちゃってると思いました。でも、自信はないけど、実際やってみたらできるんですよ。「大丈夫、大丈夫!」ってどんどんやらせていくと、徐々に自信をもってやるようになっていくんです。

うちの近所の会社も、この取り組みをみてくれて、来年度から受け入れを始めるそうです。こういう活動が広がっていけばいいと思いますね。

現代のニーズに合わせた、安心して子供を預けられる場所

【写真】あいわ保育園ホール。窓からたくさんの光が入り、それだけでも温かさを感じる。

※企業主導型保育施設についてはこちらから(内閣府ホームページ)

―企業主導型の保育園をはじめられたきっかけは、どういったものですか?

小篠さん:自分の子育て経験が大きいですね。

私自身、夫婦共働きで2人の子供を育てていますが、そうした世帯のニーズに合った保育園ってなかなかないのが現状なんです。たとえば、長時間預けられる、病児病後児でも対応してくれる、手作りの給食が食べられて、教育にも力を入れてくれるといったような。

自分たちが利用してきた保育園のことを考えても、先生たちもすごい疲れているように見えたし、預ける側としても「これじゃまずいよな」と思ってたんですね。

で、妻と「もっとこういう保育園があったらいいね」という話をしていて、そのタイミングでたまたま「企業主導型」っていう保育園がやれるという情報をもらって、「これなら自分たちでも作れる」と思い、すぐ情報を集めて、小規模で手厚い保育ができる場所にしようということで、あいわ保育園を作ったんです。

【写真】あいわ保育園のロゴ。よく見ると、キリンの尻尾もハート型になっている。

―預かる児童も園全体で30名まででしたよね。時間も融通が利くのでしょうか?

小篠さん:朝7時から、夜10時までです。いま、共働き世帯がすごい増えているじゃないですか。そうすると、お母さんは子どもを育てながら働くことになって、それはかなりハードなんですよ。実際に、3年ぐらい前に「育児ノイローゼで3歳の娘を殺してしまった」という事件が起きていましたし。その事件がずっと忘れられなくて。それに自分の奥さん見てても、働きながら子供育てるってすごく大変だなと思いましたし。

子どもを生みたいって思えなかったり、途中でネグレクトやDVになっちゃったり、というのは悪循環じゃないですか。それを何とかしていかないと、悲しい事件も増えてしまうし、いつまでたっても地域が良くならないよな、という問題意識を感じました。それで、「だったら自分でいい保育園を作ろう」と。

【写真】病児病後保育の空間も設けられている。

―そうならないためにも、こういった保育園があるのはありがたいですし、遠方から移住してくる方にはなおさらですね。

小篠さん:こないだ保育園を見学に来てくれた人は、実家が結城なので地元に戻ってくるという方でした。地元で「長い時間預かってくれる保育園が無い」ということで、たまたまうちを見つけてくれて。やっぱり、そのご家庭も共働きなんですよ。毎日、午後7時ぐらいまでお互いに仕事があって、子守りもおじいちゃんおばあちゃんだけではキツい、ということで。

―想定としては、工業団地内の方に使ってもらう保育園ということですか?

小篠さん:工業団地内はもちろんですが、基本的にだれでも使える保育園なので、結城市外の方でも使えます。

【写真】あいわ保育園外観。ここで元気に駆け回る子どもたちの様子を見るのが待ち遠しい。

―園の外観も、スタイリッシュで素敵ですね。

小篠さん:「ザ・保育園」な建物は作りたくなかったんですね。やっぱり、長い時間過ごす場所なので。この後ぜひ中に入っていただければと思います。木をいっぱい使っていますので、すごいいい香りもするし、あったかい感じもします。

あいわ保育園Webサイトより、園内の様子をご覧いただけます。

「変化に柔軟に対応できる人」を求めています

【写真】株式会社コシノテック事務所。結城市中央部の工業団地の中に位置している。

―コシノテックさんの中での、仕事の楽しさと大変さはどんなところにありますか?

小篠さん:仕事の楽しさというのは、みんなそれぞれが責任のある仕事に就ける、というところですね。規模もそれなりに小さいので、任された人がしっかりやらないと仕事が滞ってしまうんです。主役級の仕事をしてもらわないとうちの仕事が成り立たないんで。そういう意味では、「責任感のある仕事をやれる」「主体的に取り組める」というのが一つ。

それが逆に難しいところで、ある程度の責任感をもってやってもらわないと、会社にとっても損失が出てしまうし、緊張感というかプレッシャーみたいなものはあると思います。表裏一体ですけどね。そして一人で二役も三役もやるので、その人が抜けてしまうと困る、ということもあります。

―コシノテックさんの業務や業界の未経験の方でも大丈夫ですか?

小篠さん:はい。もう大歓迎です。むしろ、未経験のほうが変な先入観もないし、クセもないし。一番重要なのは「変化に対応できる」ということですね。

これは僕自身も感じてますけど、5年前と今とじゃ、変化のスピード全然ちがうじゃないですか。これぐらいの規模の会社でも、先月言ってたことと今月言ってたこととで変わっている、ということは実際に結構ありますので。僕なんかも「こうしてみよう」って言って始めても、実際やってみて「ちょっと合わないな。じゃあ、こんな風にしていこう」っていうことは結構あるんですね。

イエスマンになる必要はないんですけど、変化にどんどん対応していける、柔軟に対応していける、っていうのは大前提ですね。

―すると、中途採用ですこし年齢が高めでも、変化を素直に受け止められて柔軟に動ける人であれば、一緒に仕事をしていける、ということでしょうか。

小篠さん:ぜひぜひ、そういう方であれば年齢問わず仕事をしていきたいですね。あんまりスキルとかキャリアとかっていうのは気にせず、実際お互いに話してみて、会社に合うかどうかを見ていきたいですね。

【写真】事務所2階では、スペシャルブランドアロマティーの調合も行われている。

伝統を大切にしながらも、新しいことにチャレンジできる街

―結城に移住してくる人に対して、どのように結城の街と関わりを持ってほしいですか?

小篠さん:僕の経験からいえるのは……結城って歴史と伝統ある街じゃないですか。今、水戸線から南のほうはちょっと新しいお店が入ってきて栄えていたりしますけど、それをいい悪いじゃなくて、どちらの良い部分も取り入れられて、かつ今までやってきてくれた人との交流も持てる。そんな関わり方をしていってくれるのが良いんじゃないかと思いますね。

伝統や習慣を重んじるときはそこに従い、逆に新しいことにどんどんチャレンジしたりとか。それを融合させていくのが良いのかなと思います。

いいものはずっと残すし、変えていくものは変えていくし。僕が青年会議所やっててすごく感じたのは、「この街は祭りでつながってるな」ということ。

こないだ青年会議所の卒業式があったんですけど、いま40~50代の先輩たちでも、みんなでお神輿担ぐと一つになるんですよね。「祭りゆうき」もすごく盛り上がってますし、夏祭りもすごい盛り上がってますよね。結城の人って祭り好きなんだなって。

―最近では「結い市」「結いのおと」といった新しいイベントもありますしね。結城の街自体も小さいので、自分が主体的にコトを興そうとおもうと意外とできますし。

小篠さん:結城は、わりと街づくりにダイレクトに関われる街ですよね。

移住先でも、仕事と家庭と暮らしを充実させる

お忙しい中、穏やかにお話をしてくださった小篠さん。「変化に柔軟に対応できる人が重要」「主役級の仕事をしてもらいたい」とおっしゃる一方で、暮らしかたや働き方にも気を配っている様子が見て取れました。

結城で、主役級に働き充実感を得るというだけでなく、「家庭も大切にしたい」「街とのつながりも作りたい」といった、日々の暮らしを含めた移住を考えている方は、移住者でもある小篠さんに話を聞きに行ってみてはいかがでしょうか。(了)

(文章・構成・写真・インタビュー:佐野匠)

 

この企業で募集している職種

株式会社コシノテックでは、以下三つの職種いずれかに携わる従業員を募集しております。

①工場作業(携帯)
業務内容 ライン作業もしくは部材出し等の補助業務

②工場作業(銅箔処理)
業務内容 銅箔の裁断処理

③ハウスクリーニング
業務内容 賃貸物件の現状回復工事

※基本的に、それぞれ有期雇用契約からのスタートとなりますが、申込者の経歴・面接状況により正社員契約もあります。

トライアルワークステイで、「株式会社コシノテックの」仕事を体験

トライアルワークステイでの仕事体験参加をご希望の方は、結城商工会議所までお問合せください。

メール:yuuki@inetcci.or.jp
電話:0296-33-3118

※結城商工会議所では、「トライアルワークステイ」の参加申し込みのみ受け付けております。
※採用や雇用に関する詳しい相談は、企業側と参加者で直接やり取りをしていただきます。

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