「メーカーズ キャラバン vol.1 コニカミノルタ株式会社」に参加してきました
こんにちは、yuinowaスタッフの佐野です。
去る12月9日に開催された、株式会社リビタ様の主催する「メーカーズ キャラバン vol.1 コニカミノルタ株式会社」に参加してきました。たのしい、発見のあるイベントだったので、yuinowaのブログでレポートしようと思います!
※メーカーズキャラバンについて
https://bau-s.jp/magazine/feature/2053
今回のメーカーズキャラバンでは、コニカミノルタ株式会社が開発した、布に印刷できるプリンター「ナッセンジャー」の新たな活用方法を考えるアイディアソンを行いました。
※今回のイベント情報はこちら(すでに終了したイベントです)
https://bau-s.jp/mt/118
ナッセンジャーとは?
ナッセンジャーとは、多品種・小ロット生産に迅速かつ手軽に低コストで対応できるインクジェットテキスタイルプリンターです。「プリンター」と言われているように、この機械を使えば、まるで紙に画像を印刷するような感覚で、布に模様を描くことができます。
今回見学した「ナッセンジャーSP-1」についてはこちらから。
一般的な「プリンター」と比べるとかなりッ巨大なサイズの機器ですが、印刷する布の横幅はなんと最大約1.9mまで対応。そして長さは「布が続く限り(そして機械が止まらない限り)」印刷可能だそうです。
チーム作りから発表までをレポート
今回のメーカーズキャラバンは、「チーム作り」から始まり、「工場見学」「アイディアづくり」「アイディア発表」という流れで進められていきました。
この記事では、一連の流れをレポートしていこうと思います。
①チーム作り
イベント当日は、会場のコワーキングスペース「PlanT 多摩平の森産業連携センター(東京都日野市)」に集合。参加者の所属チームはあらかじめ指定されていて、イベント中はこのチームで発表までの作業を進めていきました。
私が加わったのは「オレンジ」チーム。後に「さもまじ」と命名。メンバーは、デザイナー、学生Youtuber、不動産系、ライターなど、特技や業種の異なる人員で構成されました。
※さもまじ:チームメンバーの頭文字を取って名付けられました。「さ」が私です。
②工場見学
チーム作りの後は、バスに乗って「コニカミノルタ株式会社」の工場見学。
従業員の皆様から「ナッセンジャー」の解説を受けたり、ナッセンジャーで作られたサンプルを見せていただいたりしました。
もちろん、機械が実際に動いているところも見学。
大きな布がベルトに乗ってスルスルと流れていき、みるみるうちに図柄が印刷されていく様子は圧巻で、想像していたよりも、ずっと早く綺麗に印刷されていました!
また、布への写真印刷のサンプルとして、工場の外で撮ったメーカーズキャラバンの集合写真も印刷してくださいました。ほんの数十分前に撮られた写真が、精巧に印刷されて目の前に出力。データ入稿から印刷完了までの速さも目の当たりにしました。
③アイディアづくり
工場見学のあとは、PlanTに戻って「ナッセンジャー」の新しい活用アイディア作り。
ここからは、コニカミノルタ株式会社の従業員さんもそれぞれのチームに一名ずつ参加して作業が進行。参加者それぞれが意見を出したり、お互いが出し合ったアイディアを深めたりしながら、最終的にチームが発表する「ナッセンジャーの新しい活用方法」を作成しました。
まとまったアイディアは、発表用の大きな模造紙にまとめました。チームメンバーそれぞれの特技を使って、文字だけでなく挿絵も入ったわかりやすいプレゼンシートが完成。
④アイディア発表
最後は、チームごとにアイディアを発表。チーム「さもまじ」の成果発表は、(ご指名もあり)自分が担当させていただきました。あまり人前に立つタイプではないので緊張しました…!
チームさもまじが考えたアイディアは、ナッセンジャーの「印刷の速さ」「印刷の精巧さ」「サイズの大きさ」を活かした「1/1移動ミュージアム」。
大きな布に、動植物・建造物・芸術作品、その他万物すべての物を1/1スケールで印刷して展示。「布」に印刷されているので、折りたたんで全国各地へ輸送可能。スペースさえあれば、どこででも博物展を開催できる、というもの。
さもまじのアイディアは「ナッセンジャーで作ったものを使う」ということが中心でしたが、他のチームは「ナッセンジャーと街を絡める」「ナッセンジャーを中心とした場を作る」などの、場づくり空間づくりとしての活用アイディアを発表していました。
まとめ
記録撮影係ではなく、純粋に「参加者」としてアイディアソンに加わるのは、今回が初めて。
皆様と一緒に作業に取り組んでみて思ったのが、アイディアを生み出す過程のなかで「ほかの人の発想から触発されること」も大切だということ。いろいろな意見を聞くことで、一人で考え込んでるだけではたどり着けないアイディアを思いつけたような気がします。
他のチームのプレゼンを聞いて「そういう考え方もできるのか!」と悔しい思いをしたのもいい経験です。
また、yuinowaがある結城市といえば「結城紬」ということで、私が布やテキスタイルの製造について考えていくときには「手仕事」「伝統工芸」という部分に意識が行ってしまいがちだったのですが、ナッセンジャーのようなテクノロジーを駆使した布へのアプローチも面白いなと思いました。
今回、「メーカーズ キャラバン vol.1 コニカミノルタ株式会社」に参加してみて、「ナッセンジャー」のすごさを知ることができただけでなく、アイディアソンの楽しさも体感できました。
Vol.2も計画中とのことなので、ぜひぜひ参加したいです。
次は、他の人を触発させるようなアイディアをどんどん出していきたいです。そしてもちろん、「これは絶対に実現したい!」と思わせるようなアイディアを作れるように頑張ります!